4人のイリュージョニストにスカッと騙されてみませんか?
誰かに騙されるのではないかとヒヤヒヤ毎日過ごしていませんか?(そんなことないですね)。リアルにお金を騙し取られるのは嫌ですが、映画に騙されるならいいですよね。
映画に壮大に騙されてスカッとしたい方にオススメのこの映画。私はずっと見よう見ようと思っていて見れていなかったのですが、やっとNetflixで見れました。
予告編が面白そうだったので惹かれていたんです。そして、豪華キャストなのも気になっていました。
まず監督は、「トランスポーター」のルイ・レテリエです。そして出演は、「ゾンビランド」コンビのジェシー・アイゼンバーグにウッディ・ハレルソン、「バットマン」コンビのマイケル・ケインとモーガン・フリーマン、「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロに「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランです。
何やらスカッとする映画に出ていらっしゃる方々が多いですよね。ということで、この「グランド・イリュージョン」も楽しいのかなと期待していました。
モーガン・フリーマンより先にトリックを見破ってみましょう
「グランド・イリュージョン」は、予想通り何も考えずに見れる楽しい映画でした。何も考えずに見れるって大事です。難しくて、人生についてトラウマになりそうなほど考えさせられる映画もあるので。ディストピア映画とか、ディストピア映画とか、ディストピア映画とか。
「グランド・イリュージョン」は、天才イリュージョニスト・チームが鮮やかなトリックで金持ちからお金を巻き上げる、エンターテイメント感満載のクライムサスペンスです。
物語は、「フォー・ホースメン」という4人組のイリュージョニスト・チームが、ラスベガスからパリの銀行の大金を盗むという前代未聞のイリュージョン・ショーを披露するところから始まります。
ショーの後すぐにFBIとインターポールの合同捜査チームが強盗容疑で4人を拘束しますが、そこはイリュージョニスト。いいのか悪いのか4人は、FBIとインターポールをうまく丸め込んでしまいます。釈放された4人は、早くも次のショーを計画。
果たしてFBIは、「フォー・ホースメン」に出し抜かれず、彼らを逮捕できるのか。そして、「フォー・ホースメン」の本当の目的とは?というストーリーです。
鮮やかなトリックというから、「目を凝らして推理しながら見なきゃいけないんじゃない?」「いろいろ考えながら見なきゃいけないんじゃない?」と思うじゃないですか。
全然大丈夫です。
なぜなら、モーガン・フリーマンが全部タネ明かししてくれるから。
彼、イリュージョニストのタネを明かしてく仕事をする人の役なんですよね。だから、説明も上手。自分で試して見せてくれちゃったりして有難いです。
でも、もちろん自分で考えながら見ても楽しいです。ぜひ、これから見る方はモーガン・フリーマンより先にトリックを見破っちゃってください。
最後のタネ明かしを事前に見破れたら、あっぱれです。私は完全に違うエンディングを予想していました。
全員が主人公、そして全員が騙し役
この作品の面白いと感じたところは、主人公が「この人」って明確に言えないところです。
確かにジェシー・アイゼンバーグは、一番最初に名前が来るし、主人公っぽい扱いでもあるんですが、でも「フォー・ホースメン」もそれぞれ描かれてるし、そのパトロン的な人とか、特にFBIなんてかなり丁寧にストーリーに織り込まれてるしで、ある種群像劇みたいに見ることができます。
というのもおそらく、最後のエンディングに向けて、いろいろ伏線を描いて観客を騙そうとした結果、誰かを主人公にするより、全員描いて全員騙し役にした方が面白いんじゃない?ってことになったのではないかと。予想ですが。
だから、誰か一人に感情移入するのではなく、パズルゲームを前にする気持ちで、「このピースどこにハマるのかな〜」と見るのが、この映画の一番良い楽しみ方な気がします。ウディ・ハレルソンの怪しさ満点を楽しむのもおすすめですが。
騙し騙され、でもみんなハッピーなら上等。「フォー・ホースメン」が次はどんな風に騙してくれるのか、楽しみになります。
グランド・イリュージョン(2013年/アメリカ)
監督;ルイ・レテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン他