ロドリゲス×タランティーノで面白くないわけがない

赤い血しぶきが床に広がり(この映画の場合は緑のときもある)、腕はちぎれるわ、頭は飛ぶわ。

でも、ホラーじゃなく、なぜか笑える

だって、この二人が作った映画ですもの。

ロバート・ロドリゲス監督、クエンティン・タランティーノ脚本の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」です。

前半と後半のギャップ、爽快なバカバカしさ、タランティーノの変態具合

大好物です。

あらすじは、以下の通り。

主人公は、銀行強盗をして逃亡中のゲッコー兄弟です。彼らはアメリカからメキシコへと逃亡するために、キャンピングカーで旅行中だった牧師一家を人質にとります。

メキシコの検問をハラハラドキドキ通り抜け、なんとかメキシコへ入国したご一行様。ゲッコー兄弟が仲間のカルロスと落ち合う場所へ向かいます。そこは、砂漠に輝く巨大な酒場ティティ・ツイスターでした。そこで、晴れて解散!と思いきや、バイカーやトラック運転手が呑み明かすその酒場には、恐るべき秘密が隠されていました。

銀行強盗犯の兄弟と牧師一家という凸凹グループは、無事にその酒場から帰れるのでしょうか?

あらすじだけ説明すると、普通のアクションアドベンチャー?ロードムービー?って感じですが、一筋縄ではいかない展開が待っているので、まだ見ていない方は事前に何の情報も調べず見ることをおすすめします。

マジの演技で魅了するキャスト陣

この映画はストーリーの詰め込み加減も魅力なんですが、キャストもまた絶妙です。

主人公のゲッコー兄弟は、ジョージ・クルーニーとクエンティン・タランティーノでしょ。

牧師一家の父(牧師)は、ハーヴェイ・カイテルでしょ。

牧師一家の娘は、ジュリエット・ルイスでしょ。

謎多き酒場の踊り子は、サルマ・ハエックでしょ。

とりあえず全員強そうみたいな。

銃持たせたら、全員生き残れそうな感じですよね。

ジョージ・クルーニーは、仕切り屋の銀行強盗役が似合います。セクシーな泥棒顔とどんな状況でも仕切れるリーダーシップに乾杯。

そしてこの映画の面白みは、そんな強そうなキャスト陣の本気の演技にあると感じます。本気と書いてマジと読む。

ストーリーはあり得ない展開で繰り広げられるので、あっとこっち突っ込みどころ満載です。

でも、登場人物は誰も突っ込まず冷静に対処。マジで生き残ろうとします。

そのストーリーと本気の演技のギャップに面白みを感じるのかもしれないな〜なんて。実力派の俳優陣だからできることですね。

攻撃性を発散したくなったら、見てみてください。

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年/アメリカ)
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ジョージ・クルーニー、ハーヴェイ・カイテル、クエンティン・タランティーノ、ジュリエット・ルイス、サルマ・ハエック他