組織で働いているのであれば、少なからず出世欲は皆さんありますよね。

しかし、自分がどんなに優秀でも、絶対的な評価者であるあなたの上司に対して、自身の実力を認めさせなければ出世は難しいでしょう。

今回は上司に認めて貰うために、その上司を上手く使い倒す”上司活用術”を考察していきます。

1 まずは対象の上司の能力(機能)をきちんと把握する。

経営陣からの評価、外部・内部関係者からの評価、業務内容のスキル習熟度などです。

強みとなる上司の能力(機能)が何なのか、きちんと把握する事が重要です。
(他事業部へ対する社内調整に強みを持つ上司に、渉外事で期待するのはさすがに無茶でしょう)

そうする事で、言わば上司の強み弱みを理解する事ができますね。
もちろん上司も同じ人間ですから、自分の得意分野について詳しく聞かれれば喜んで答えてくれます。
逆に不得意分野で詳しい説明をお願いした際に、不得意すぎて面目を潰すかもしれない、なんて最悪な事態も想定しなくても済みます。

 

2 次に対象の上司のミッションは何なのか考える。

事業部を発展させることなのか、任されているプロジェクトを成功させることなのか、後継者を探すことなのか等です。
(恐らく上記の全てである会社がほとんどだと思いますが)

何があれば、部下である自分が上司を動かすことができるのか知ることが、自分の動き方を戦略的に考えるために必要です。
例えば、後継者不在があからさまな場合、上司が属人的に担当している業務について、
「どうしたら●●さんの技術を自分のものにできるかを真剣に考えているから教えてほしい」と伝えてみてください。

こんなことを言われて、部下を邪険に扱う上司はいないでしょうし、仕事への積極姿勢を評価されるかもしれません。
また後継者問題といった上司の抱える課題を解決することができますよね。

 

【まとめ】

冒険RPGで例えると、冒険に出る前にまず味方の能力をきちんと把握しますよね。

それと一緒です。

冒険のメンバー(上司)は、戦士なのか魔法使いなのか、それとも僧侶なのか分かっていれば、自分の戦い方も分かりますよね。

例えば営業に同行して共に戦うことが得意な上司(戦士タイプ)であれば、一緒に戦いに行く回数や戦い方の相談を事前にすることが、恐らく評価ポイントになり得るのではないかと予測もできたりします。

 

まさに
彼を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず ですね。

出典:孫武『孫氏』謀攻編

 

昨今はコミュニケーション不足もあり、部下は上司は無能、上司は部下は使えない、とお互い思っているかもしれませんが、
仕事ができる人は「人との関わり方」を見直すことにより、自分が主導権を握りやすい状況を自ずと作り上げています。

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