大平由美子 とは

 

大平由美子 とは、北海道札幌出身のピアニストである。東京芸術大学附属高校を経て、同大学器楽科(ピアノ)を卒業、渡独してベルリン芸術大学ピアノ科に学び、1989年より20年間に渡って同大学の舞台演奏科の講師を務めながら、ヨーロッパ各地で演奏を行なっていた。

 

自身が演奏する作品への深い解釈から生まれる豊かで、温かみのある音色と格調高い演奏が評判であり、リスナーだけではなく音楽関係者からも絶大な支持を得ている。日本での知名度はそこまで高くないが、ベルリンのリアス放送で音楽番組に度々出演しており、ヨーロッパでは名の知れた人物として知られている。また、スイスのルガーノ音楽祭ラトヴィア音楽祭にも出演しており、ソロや室内楽、リート伴奏など、多岐にわたる演奏会に出演している。2008年に帰国し、生まれ育った札幌を活動拠点に構え、日本フィルハーモニー交響楽団札幌交響楽団との協演、リサイタル、室内楽などを展開している。2011年からは後進の育成にも取り組みだし、若い演奏家たちによる「モルゲンシュテルン・コンサート」を結成し、デュオリサイタルや演奏会を開催している。