柳家花緑 とは
柳家花緑(やなぎや かろく)とは、当時22歳の若さで真打昇進を果たした落語家である。
1971年8月2日生まれの東京都豊島区目白出身であり、本名は小林九(きゅう)である。芸能一家に生まれ、1987年に中学を卒業後、母方の祖父である「5代目柳家小さん」に入門しており、その時の前座名は九太郎である。1989年には二ツ目に昇進し、1994年には戦後最年少の若さで真打に昇進している。
これまでの名称は、前座名の「九太郎」にはじまり、二ツ目の「小緑」、そして現在の真打としての「花緑」と改名されて来ている。柳家花緑の噺の魅力は、スピード感を活かした歯切れの良い語り口とされ、NHKの教育テレビ「にほんごであそぼ」に出演し「寿限無」を披露した際には、子供達の間で「寿限無」が大流行している。また、伝統的な古典落語をベースにしながらも、新作落語やシェイクスピア作品のアレンジなど、新しい分野へも積極的にチャレンジしており、多くの観衆から高い評価を得ている。2003年からは「六人の会」のメンバーとして春風亭小朝、笑福亭鶴瓶、林家正蔵、春風亭昇太、立川志の輔と共に、落語界の活性化を目的活動を行なっているほか、テレビや舞台、ナレーションなど落語家の枠に捉われない活動も展開している。