oktoberfest

 

10月。ついにオクトーバーフェストの時期になりました。ビール好き、お祭り好きにはもってこいの秋のイベントとして定着してきましたね。

もともとはドイツが本場で、世界最大のビールの祭典と言われます。それが2000年代前半に入ってから、日本各地でも開催され季節の風物詩として年々ファンを増やしています。

オクトーバーフェストとは?

1810年にバイエルン皇太子ルードヴィヒ1世とテレーゼ王女の結婚祝典として正式に開催されたのが始まりです。その時がちょうど10月だったため、「10月祭」という意味を込めて「オクトーバーフェスト」と名付けられました。

 

今ではその年の豊穣を祝って、盛大にビールの祭典として毎年開催されるようになっています。

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前置きはこのくらいにして本題に入ります。

オクトーバーフェストは雰囲気も良いし、普段あまり飲まないドイツビールを飲める絶好の機会である。が、普段から飲みなれない かつ ドイツビールの種類が多すぎてどれを選べば良いのか”毎年”分からないものです。

おまけにメニューももちろんドイツ語をカタカナ表記しているため、語感から味を想像するのもほぼ不可能ですよね。

今回は今年のオクトーバーフェストを100倍楽しむために、ドイツビールの種類と特徴をご紹介していきます。

 

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実はドイツビールの種類は二つしかない!

そう、実は大分すると2種類なんです。
違いは発酵方法によるもので、もっと細かく言えば材料や製造方法によって細分化されるようですが、今回はオクトーバーフェストの会場でパッと思い出して貰えるように、コアな話はまたの機会にしたいと思います。

・下面発酵ビール
(通称・スタイル:ピルスナー / ピルス / ラガー / ヘレス / デュンケル)

低温(10℃以下)で熟成させながら比較的長時間の発酵を行ったビール。
酵母が最終的に下層に沈み込むため、下面発酵と呼ばれます。元々は、ドイツ・バイエルン地方のローカルなビールで、大量生産できるようになったのは19世紀以降だとか。

また、ラガーという表記は日本でも馴染みがありますが、この下面発酵ビールは日本の主流ビールに近しい味だと認識しておけば解りやすいですね。会場で日本のビールの味が恋しくなったら、この種類のビールを探してみてください。

・上面発酵ビール
(通称・スタイル:ヴァイツェン / ヴァイスビア / ケルシュ)

50%以上の小麦麦芽を使用し、酵母を常温から高温で(下面発酵より)短期間で発酵させたビール。
複雑な香りと深い独特のコク、フルーティーな味を特に味わえ、ドイツビールと聞くとこちらを思い浮かべるオクトーバーフェスト好きもいるとか。

上面発酵ビールとオクトーバーフェスト発祥地は同じバイエルン地方となるので、一度は味わってみてもいいかもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか?

これでオクトーバーフェストに行っても怖いもの知らずどころか、ウンチクがいくつか語れそうですね。会場ではみんなが肩を寄せ合って老若男女がビール片手に楽しんでいますので、仲良くなるきっかけにでもご活用いただければ幸いです。

 

ちなみに本家ドイツのオクトーバーフェストでは出店できるブルワリーが決められており、「ミュンヘン6大ブルワリー」と呼ばれます。せっかくなので、本場の味から制覇してみてはいかがでしょうか?

 

おまけ:ミュンヘン6大ブルワリー

ホフブロイ / Hofbrau
1589年『バイエルン国王のためのビール』を製造する「ホフブロイハウス(宮廷醸造所)」として創業。

 

シュパーテン / Spaten-Franziskaner
ミュンヘンで600年以上の歴史を持ち、初めて「ラガービール」を生み出した醸造所。

 

パウラナー / Paulaner
「バイエルンミュンヘン」というサッカーチームのスポンサーでも有名。

 

アウグスティーナ / Augustina
バイエルン最古の醸造所。老舗です。

 

レーベンブロイ / Lowenbrau
日本ではアサヒビールでライセンス生産されており、日本人にも馴染み深い。

 

ハッカー・プショール / Hacker-Pschorr
ともに1417年に創業したハッカーとプショールという2つのブルワリーが18世紀末に合併して誕生。