山下洋輔 とは

 

山下洋輔 とは、世界的にも活躍しているジャズピアニストである。
1969年に山下洋輔トリオを結成すると、フリー・フォームの演奏で人気を博し、国内のみならずヨーロッパ各地で演奏ツアーを開催している。

 

1942年2月26日生まれで、小学校の頃からピアノやヴァイオリンに触れて育ち、中学時代には兄の影響でジャズに傾倒、高校1年生の時には同級生を誘ってジャズバンドを結成している。高校在学中には、既にプロとしての活動をスタートしているが、国立音楽大学作曲科に進学すると、中村太郎らに師事し、クラシック音楽の作曲理論を身につけている。1969年には先述の山下洋輔トリオが人気を博したが、1988年には山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成し、世界各国で演奏活動を展開している。また、1998年には映画「カンゾー先生」の作曲を担当し、「毎日映画コンクール」音楽賞「日本アカデミー賞」優秀音楽賞「芸術選奨文部大臣」大衆芸能部門を受賞するなど、作曲家としても高い評価を受けている。そのほかにもジャズ奏者として、2003年に紫綬褒章を、2005年に織部賞を、そして2012年に旭日小綬章を受章しており、ジャズアーティストとの共演はもちろん、和太鼓やシンフォニー・オーケストラなどとのフリー・セッションなども積極的に行なっている。特に、2008年には「ピアノ協奏曲第3番《エクスプローラー》」を作曲し、東京フィルハーモニー交響楽団と初演を果たしており、その模様はCDにもなっている。表現意欲は益々増えているようで、エッセイ自伝小説なども手掛けるなど、幅広く活躍している。