東儀秀樹 とは

 

東儀秀樹 とは、マルチに活躍している雅楽師である。
1959年10月12日の東京都出身であり、奈良時代から1,300年に渡って続く楽家の家系に生まれたが、幼少期は海外で生活しており、ロックやポップス、ジャズと言った現代音楽の影響を受けて育った。成蹊高等学校時代には、友達とロックバンドを組みエレキギターを担当していた。高校を卒業後に宮内庁式部職楽部へ入庁し、そこで雅楽を学び、主に篳篥(ひちりき)と呼ばれる縦笛を担当しながら、宮内庁の楽師として活動していた。

 

宮中儀式や雅楽演奏会などに出演するほか、海外での公演にも参加し日本の伝統文化を世界に広めていた。同時に現代音楽と雅楽の融合の可能性を追い続け、雅楽をベースにピアノやドラムス、ギターなどを独自にミックスした作曲活動も行なっており、1996年にはアルバム「東儀秀樹」でデビューを果たし人気を博した。それ以来、宮内庁の楽師としてだけではなく、日本を代表する雅楽師として、日本の古典音楽を次世代に継承するアーティストとしても活躍しているほか、テレビドラマやCM、映画などへの楽曲提供なども行なっている。さらには、自ら俳優として歴史ドラマの中で篳篥を演奏したり、現代ドラマに出演するなどしており、2004年には古典芸能への貢献が讃えられ、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞が授与された。