ザ・ジャム(The Jam)とは

 

ザ・ジャム(The Jam)とは、1977年に活動がスタートし1982年に解散したイギリスロックバンドである。所属メンバーは、ポール・ウェラー(Vo.&Gt.)ブルース・フォクストン(Vo.&Ba.)リック・バックラー(Dr.)の3人編成であった。1977年のパンク・ムーブメント全盛期のイギリスにおいてデビューをしていながらも、モッズ・スタイルを徹底し多くのファンを獲得した。

 

当時パンクで沸き立つロンドンに、ロンドンの南東に位置するサリー州ウオーキングから出て来たバンドであり、パンクに真っ向から反対した姿勢を取ったモッズ・スタイルの徹底は当時大きな反響を呼んだ事でも知られている。特に、ストイックなまでにスーツにネクタイというシンプルなスタイルを貫き、音楽性も同様にモッズとしてのアイデンティティーや独自性を前面に打ち出す楽曲が多く、最後まで芯がズレなかった。1977年のデビュー以降、モータウンサウンドの影響を受けたR&Bの要素を取り入れ、1978年11月にリリースされた3枚目のアルバム「All Mod Cons(オール・モッド・コンズ)」は傑作との呼び声も高かった。惜しくも解散年となる1982年に発表されたアルバム「The Gift(ザ・ギフト)」とラストシングル「The Beat Surrender(ビート・サレンダー)」は初登場1位を記録し、計6枚のアルバムを発表しバンドは解散した。