ザ・チーフタンズ とは
ザ・チーフタンズ(The Chieftains)とは、1962年に始動したアイルランドのバンドである。アイルランドの伝統音楽に、ロックやポップス、クラシック、世界各国の伝統音楽に、映画音楽など、あらゆるジャンルの音楽との融合を通じ、パブで演奏されていたケルト音楽をコンサート・ホールで楽しめるように発展させた先駆者として知られている。
1976年にスタンリー・キューブリック監督の映画「バリー・リンドン」の音楽でアカデミー賞を受賞し、世界的に脚光を浴びた。特に1980年代後半に、傑作と呼ばれるアルバムを多く発表しており、グラミー賞を6作品7回(ノミネートは9回)に渡って受賞している。また、著名ミュージシャンとの共演も数多く手がけており、ローリング・ストーンズやポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、スティングなど、紹介しきれないほどのアーティストと共演している。なお、残念ながら初期のオリジナルメンバー数名は死去しており、それに伴い若いサポートメンバーを増員しながらも、今なお精力的に世界各地でコンサート活動を続けている。日本では10回以上の来日公演を開催し、シンガーソングライターの矢野顕子や元ちとせ等のゲストを迎え共演している。