シド とは

 

シド(SID)とは、2003年に始動したヴィジュアル系ロックバンドである。
所属メンバーは、マオ(Vo.)、明希(Ba.)、Shinji(Gt.)、ゆうや(Dr.)の4人編成となっており、結成当初は喪服をステージ衣装として活動していたため、「喪服バンド」として注目を集めていた。

 

結成までの来歴は、マオと明希の二人で2003年にシドを結成し、後に Shinji とゆうやがメンバーに加わる形で現在の体制になっている。翌2004年には 1stアルバム「憐哀ーレンアイー」をリリースし、オリコンインディーズチャートでは初登場3位を達成している。なお、本作は完全限定盤の1万枚を予約のみで完売させており、その人気ぶりが伺えるエピソードとして知られている。2006年に初の日本武道館でのワンマンライブを開催し、2008年には満を持してメジャーデビューを果たしている。バンドの魅力は、マオによる不思議な切なさを感じさせる独特な歌詞と、なぜだか昭和を感じさせるメロディアスな調律と言われており、「哀愁歌謡」という新スタイルを完成させたとも言われている。活動の場をメジャーシーンに移行してからは、テレビアニメ「鋼の錬金術師」のエンディングテーマや、「黒執事」のオープニングテーマを担当するなど広範な活動を展開しており、ヴィジュアル系のファン層以外からもファンを獲得することに成功している。その甲斐もあり、ビジュアル系バンドシーンとしてだけの枠にとどまらず、日本を代表する音楽シーンの一部として認識されるようになったと言われている。2013年に結成10周年を迎え、横浜スタジアムでの記念ライブでは3万人を動員したが、2016年にはマオがキャリア初のソロプロジェクトを始動させ話題を集めた。