加古隆 とは

 

加古隆 とは、ジャズやクラシック、現代音楽の要素を融合させた独自の作曲形式で知られる作曲家ならびにピアニストである。1947年1月31日生まれの大阪府豊中市出身であり、幼少期からクラシックや現代音楽、ジャズを聴き、ピアノに触れてきた事から音楽家の道を目指すようになったと言われている。1965年に東京藝術大学音楽学部作曲科へ入学し、次いで同大学院へ進学し卒業している。さらに作曲家の道を進む為、フランスへ渡り、パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに師事し、最高位の作曲賞を得て音楽院を卒業している。

 

1973年にはフリージャズのピアニストとしてパリでデビューしており、自身のジャズトリオ「TOK(トーク)」を結成し、ヨーロッパ全土で演奏活動を行なっていた。帰国した後は、映画音楽やドキュメント映像などの映像作品への作曲を数多く行ってきており、代表的な仕事として1995年に放送されたNHKスペシャル「映像の世紀」の音楽や、フジテレビ開局45周年記念番組「白い巨塔」が挙げられる。また、2006年には映画「博士の愛した数式」の音楽を担当し、第61回「毎日映画コンクール」音楽賞を受賞している。2016年3月には、これまでの功績が称えられ第68回「日本放送協会放送文化賞」を受賞している。