五嶋みどり とは

 

五嶋みどり とは、世界的に活躍しているヴァイオリニストである。
1971年10月25日生まれの大阪府枚方市出身であり、母はヴァイオリニストの五嶋節、弟の五嶋龍も同じくヴァイオリニストで、音楽一家で生まれ育った。曲への情熱は人一倍で、曲が作られた時代や文化を調べ尽くし解釈に思いを巡らせ、過去に演奏したことがある曲でも、今の自分が納得するまで練習を重ねる程の徹底ぶりで知られる。

 

10歳の時に渡米し、ジュリアード音楽院ロシー・ディレイに師事すると、11歳の若さにしてアメリカデビューを果たしている。1988年には芸術選奨新人賞を史上最年少で受賞しているほか、世界の著名指揮者やオーケストラから、数え切れない程の共演のオファーが舞い込んだと言われている。若くしてアメリカで活躍しているため、海外では Midori として知られている。また、社会事業に強い関心を持っている事でも知られており、1992年には音楽の楽しさを伝える非営利団体「みどり教育財団(Midori & Friends)」をアメリカで設立し、2007年9月には日本人初となる国連ピース・メッセンジャーに就任している。2014年には自身が演奏に参加したCDがグラミー賞を受賞するなど、世界的な関心は以前継続しており、それに応えるように年間100回を超える公演を開催している。さらに多忙な日々を送りながらも、後進の育成に取り組んでおり、大学の客員教授としても活動を行なっている。なお、使用するヴァイオリンは、「ストラディ・バリウス」と並び称される「グァルネリ・デル・ジェス」であり、300年前に作られた名器である。