ジョルディ・サバール とは

 

ジョルディ・サバール(Jordi Savall)とは、スペイン出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者である。1941年8月1日生まれのスペイン・カタルーニャ州バルセロナのイグアラダ出身であり、世界中のバロック音楽ファンに感動と素晴らしい音楽を届けている世界的に稀有なアーティストである。

 

6歳の頃から少年合唱団に参加し音楽をはじめ、バルセロナ音楽院でチェロを学び、1964年に同大学院を卒業、1965年からはスイスのバーゼルにある古楽を専門とする音楽大学であるバーゼル・スコラ・カントルムで学んでいる。中でも、ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の奏者としては、この分野のパイオニアであり、現代の最長老として広く知られている。また、古楽研究ならびに奏者としては、オーストリアのニコラウス・アーノンクール、スイスのアウグスト・ヴェンツィンガー、ベルギーのクイケン兄弟などと肩を並べる存在である。1974年からは古楽の演奏グループ「エスペリオンXXI(ヴァン・テ・アン)」を結成し、中世音楽からバロック、古典派、中近東や古来のユダヤ民謡などの音楽を取り上げ、世界各国で演奏を行なっている。また、1987年には声楽アンサンブルの「ラ・カペイラ・レイアル・デ・カタルーニャ」を、その後も「ル・コンセール・デ・ナシオン」を立ち上げ、音楽活動を行なっている。また、その傍ら、古楽研究のディレクターとして調査ならびに解釈に力を入れているほか、バーゼル・スコラ・カントルムで教員として後進の指導にあたっている。